あえて動きをつける工夫をする

ネット上で写真を掲載する場合、写真を撮った時の感動が伝わるような写真を掲載できればよいのですが、動きがない被写体の場合は、難しさを感じるかもしれません。無生物を写真にとる場合は、動きをつける工夫ができます。例えば、色鮮やかなあられせんべいを被写体にする場合は、お皿にあられせんべいを落とすようにして写真を撮ると、被写体が無生物であっても動きが出ます。

また、お菓子が入っている袋を倒して、お菓子が飛び出るようにすると、動きをつけることができます。さらに、人の手を入れると、動いているような感覚の写真が撮れます。できれば、被写体をつまむ、いじるといった、何かの動作をしている手の形にすると、より動きのある写真を撮ることができるでしょう。

動きが出る瞬間を撮る

風景や植物など、外の景色の場合は、別の方法をとることができます。例えば、風が吹いたときなどの瞬間をねらうと、動きを感じられる写真が撮れます。風が吹いたときに、帽子を飛ばしてみたり、スカーフやスカートなどの布が揺れている様子を一緒に写すと、写真の中に人物や動物が映り込んでいなくても、動きができます。風景であっても動きを感じる写真を撮る場合は、手ブレをなくす努力がより一層大切になります。手ブレは、手や体の振動がカメラに伝わって起きることが多いので、写真を撮る場合のカメラの固定方法を体得することが必要です。カメラの手ブレ補正機能や、三脚を使うのもよい方法です。また、シャッタースピードを上げると、写真にぶれが出ずに済みます。